
私自身、双極性障害で毎日が絶望・人生のどん底に漂って
死なないから生きている。
そんな時期を過ごしていました。
鬱期にはどうしても辛くて、苦しくて、しんどくて、
むしろそんな感情も出てこないくらいに自分の心が空っぽになることも。
Contents
しんどいときはどうしたらいいの?
結論から言うと、
- 病院へ行くこと
- お薬を必ず続けること
当たり前のことのように感じますが、自己判断で通院や薬の服用をやめてしまい
それによって悪化してしまうことがあります。
私もそのひとりでした。
はじめて躁状態になった時に自分が双極性障害であるということを自覚できていなかったですし、
その後におとずれた鬱期にはすでに全てにおいて無気力、
着替えることも布団から出ることもしんどくて、
とてもじゃないけど病院まで行くということ自体ができない状態でした。
なので治療に必要な薬を飲み始めることが遅れ、その間は最もつらく苦しい時間をすごしました。
家族の協力もあり病院まで運搬してもらい、薬の服用を再開したことで
少しずつ、少しずつ楽になっていきました。
鬱状態の時は・・・
何もしなくていい
本当に何もしなくていいんです。
どうしようもなくつらいのに無理をして会社へ行って仕事をしたり、家事をしたり、育児をしたり…
頑張らなくていいんです。
もう十分頑張ったのですから。
1日中、なんなら1週間でも寝て起きて、また寝ての生活でもいいんです。
金銭的な不安やこの先も症状が良くなるのかわからない不安、
ぼんやりとした将来への不安、たくさんあると思います。
けど死なない限り、なんだかんだでなんとかなります。
大丈夫。
少しだけ症状がよくなったら
少しでも今日はちょっと動けそうかも、とか
何かやって見ようかな、とか思えた日には
自分の好きなことをやってみたらいいと思います。
好きな本を読むとか、映画をみるとか、
お気に入りのお茶を淹れたり、好きな匂いのアロマを焚いたり。
少しずつ動けるようになってきたら
以下の4つのことをぜひ心がけてください。
- 規則正しい生活リズム
- バランスの良い食事
- 適度な運動
- 良質な睡眠
これらは双極性障害(精神疾患全般)の改善に効果的です。
規則正しい生活リズム
起床時刻と就寝時刻、食事の時間を一定にすることが望ましいです。
体内時計を整えることが重要になってきます。
朝起きたら食事か水分を摂り、日光を浴びましょう。
体を目覚めさせるにはこの2つが欠かせません。
一般的には朝ごはんを食べることが推奨されていますが、
実際のところ胃の中にものが入ればよいので水分でも問題はないです。
バランスの良い食事
食事面でとくに気をつけたいのはたんぱく質と鉄分の摂取です。
うつ病などの精神疾患ととても関わりの深い脳内神経伝達物質は
- ドーパミン
- セロトニン
- ノルアドレナリン
この3つです。
これらが不足したり過多になったりとバランスが乱れることで
精神疾患の要因と考える説(モノアミン仮説)が現段階において有力です。
この脳内神経伝達物質の原材料となるのがたんぱく質
その合成過程に必要となり、とくに欠乏しやすいのが鉄分なのです。
食事の内容をしっかり意識しないとなかなか必要量を食事から摂取することがむずかしいので
食生活の改善とともに必要に応じてサプリメントもあわせて使っていくのもよいでしょう。
太陽の光を浴びよう
日光浴には体をあたためる効果があります。
また、日光を浴びると眠くなるホルモン「メラトニン」の分泌が抑制され、
代わりに脳を覚醒させるホルモン「セロトニン」が分泌されます。
セロトニンは幸せホルモンと呼ばれており、ストレス軽減が期待されます。
メラトニンは目覚めの日光を浴びてから14時間後に再分泌されて眠気を誘います。
つまり、朝日を浴びたらその日の夜は快眠できるということです。
良質な睡眠
睡眠の質を高めるには入浴で深部体温をあげることもとても有効です。
人は体温が下がりはじめるとともに眠気を感じます。
入眠の2~3時間前に湯舟に浸かって体をあたためてあげましょう。
適度な運動
適度な運動としておすすめなのがウォーキングです。
歩けるときに、可能であれば朝に20分ほど軽く散歩するとさまざまな恩恵を受けられます。
詳しく知りたい方は 参考記事 もご覧ください。
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もっとも大切なこと
ここまでの話で大事なのは一度にすべてのことをやろうとして
やはり自分にはできない、と自己肯定感を下げてしまわないようにすることです。
毎日寝てばっかりで何もできていない…と感じてしまっていた自分に
今日は朝起きれた!
散歩ができた!
と褒めてあげ、
やればできる、少しずつ良くなっていける!と思うこともとっても大事なことです。
できなかったりダメなところばかり目についてしまうかもしれませんが
できたことや良いところを見つけてあげて自分自身で認めてあげられたらとってもステキですね。
双極性障害の寛解に向けてより理解を深めたいひとや
体験談を知ってみたいというひとには
双極性障害と共に生きる自分の育て方: 体験談と寛解への最短ルート Kindle版 りゆ (著)
