こんにちは、りゆです。
社会人となってから2度の適応障害と会食恐怖症を経て、現在は双極性障害の治療中です。
そもそも双極性障害とは??
双極性障害は、精神疾患の中でも気分障害と分類されている疾患のひとつです。うつ状態だけが起こる病気を「うつ病」といいますが、このうつ病とほとんど同じうつ状態に加え、うつ状態とは対極の躁状態も現れ、これらをくりかえす、慢性の病気です。
うつの時にはみなさん病院へ行かれますが、躁の時には非常に調子がいいと自分では感じるので病院へ行く方はあまりいないようで
そのため双極性障害ということが発覚するまでに長い方で数年もかかってしまった方もいらっしゃいます。
私の場合、かなりはやい段階で主治医の先生から"躁"という言葉を聞いた・・・ような気はするのですがなんせ絶好調で躁状態だったので自分がおかしいとか精神疾患であるという自覚が全くなく
その後うつになってからことの重大さに気づくという・・・・完全に後の祭りですね。
ここからは私自身の体験談をお伝えできればと思います。
躁状態のときの異変
- 自信とやる気に満ち溢れている
- なんでもできると思っている
- 心の底からハッピーで幸せだと感じる
- 思いつきですぐに行動するようになる
- ほぼ寝ない(でも元気)
- ほぼ食べない(でも元気)
- 過剰に水分を摂取する
- 尋常じゃなく浪費が激しい
- よく喋る、声が大きくなる
- 初対面の相手にもガンガン話しかけにいく
- ひとりで飲みに行ったり遊び歩くようになる→家に帰らなくなる
- 仕事が楽しくて会社が好きで仕方なくなる→家に帰らなくなる
- 足先からはじまり全身が高頻度でつるようになる
- 全身が痛くなる
- 徐々に体が動かなくなる
こんなところでしょうか。
一見、気持ち的な面ではプラスに思えるようなこともあるように感じるかと思いますが、
当時勤めていた会社のみなさんには「え・・・あの人様子がおかしいけどどうしちゃったの?」と周囲をざわつかせてしまっていたようです(汗)
また、自分の業務量もかなり多く残業ばかりしていたのにも関わらず社内のプロジェクトを全部やりたい!全部メンバーになりたい!と
はたから見たら無茶な発言をしており、実際にはプロジェクトメンバーにはならなかったからよかったものの、もしなっていたら自分も大変な思いをしていたでしょうし他のメンバーにも迷惑をかけてしまっていたことでしょう…
寝ない・食べないに関しては自分自身は全くもって平気だったのですがそのことで体はボロボロになっていました。
だんだんと体に力が入らない部位が増えていきひどい時には右半身が自分の意思で動かすことができなくなっていました(汗)
ちなみに、体重は通常時より8キロ落ちました。
普段の自分からは考えられないくらいのお金の使い方もしてしまいました。
クレジットカードの請求は躁のあいだは常に10万円以上、しかも何にそんなにお金を使ってしまったかよく覚えていないです。
覚えていることとしては宝くじを万単位で購入したり競馬にハマりかけたりしたことです。
最も取り返しのつかないことをしてしまったのは「離婚する!」と勝手に言い出して家に帰らなかったりしばらく実家に戻ってみたり
購入したばかりの自宅マンションをそれなりの損失額で売却することにしたことです。
本当に・・・・双極性障害というものは恐ろしい。
その時の自分はなんでもできる!私は正しい!と思ってしまっているからこそ誤った判断や行動で人生そのものを狂わせてしまいます。
そしてその後におとずれるうつ・・・・
躁の時に色々とやらかしてしまったことの尻拭いがうつの時には待っています。
うつ状態の時の症状
- 死にたい、消えたいと常に思う
- 激しい焦燥感(ざわざわする)
- 無気力
- 人に会うのが怖い
- 思考力、判断力の低下
- 決断ができなくなる
- 人の言っていることが理解できない
- 落ち着かない
- 一日中寝てしまう
- 何にも興味が持てなくなる
私に最初にあらわれた症状は思考力・判断力の低下だったかと思います。
前までできていた仕事が全然できなくなって、会社の人が何を話しているのかもわからなくなって
突然会社に行くのが尋常じゃなくいやになって
他の社員全員から無視されているというか嫌われているような感覚に陥り、逃げるように会社を辞めてしまいました。
それからしばらく実家で引きこもって一日中ほぼずっと寝ている生活となり、
真っ暗な部屋の隅っこで電気コードを首に巻いて力いっぱい引っ張って、首に痕がうっすら残るだけで死ぬこともできずギャンギャン泣いたり落ち着かなくって頭をかきむしって血だらけになったり
自分以外の世の中のすべての人が幸せそうで、そう卑屈になる自分も嫌で消えてしまいたかったです。
そんなわけのわからない状態の時に退職時の手続き(厚生年金・社会保険から国民年金・国民保険への変更の手続きですね)や
離婚する!なんて言ってしまったものだから引っ越しとそれにともなう手続き、マンションの売却の作業(家財道具の処分など)をすすめなくてはならず
考えごとをしなければならない時は脳が沸騰して高熱でクラクラしているようなそんな感覚で本当にしんどかったです。
双極性障害が正確にいつ発症したのかは定かではありません。
もともとは適応障害の疑いでしたし。
ただ、この1年で一生分のイベントを経験したような気がします。
- 結婚
- マンション購入
- 会社からの表彰(この時が残業時間のピーク)
- 別居①(私が一方的に実家に帰る)
- 離婚協議
- 別居②(夫がマンションを出て行く)
- 一時同居再開
- 会社を辞める
- 別居③(夫婦共に住民票を別のところへうつす)
- マンション売却
- 離婚
全部が全部、障害のせいという訳ではないと思いますが
双極性障害によって私の人生は激動したことは事実です。
今は通院と服薬で症状はやや落ち着いていますし、実家に戻ったことでありがたいことに親のサポートもありそれなりの生活ができるようになってきました。
金銭的なこと、将来のこと、数えればきりがないくらいいろんなことが不安ではありますが
今はこの障害と向き合い、そして受け入れてなんとか生きていきます。
死ねないから生きる。
ではなく
生きたいから生きる。
そう心から思えるようになれればいいなぁと思います。